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酒税法では、純米酒を除く清酒の原料として醸造アルコール（注1）の使用が認められている。
アルコールの使用は日中戦争から太平洋戦争への戦時体制強化の中で、
清酒の増量を目的に始められた。
現在は、醗酵中の香気成分が酒粕に移行するのを防止し、
香りや味の成分を清酒中にとどめて、高い香気を放ち後味の良い酒を造る目的で行われる。
アルコールの添加は醗酵終了直前の醪に対して行う。
なお、搾った後の酒にアルコールを入れることは認められていない。
添加アルコールの量には規制があり、吟醸酒、本醸造酒では使用白米重量の10％以下とされる。
醸造アルコールはサトウキビ、トウモロコシ、米などを醗酵・蒸留して製造される。

（注1）過去、酒税法によって原料用アルコールと表示されていたためか、
現在でも醸造用アルコールと間違って表現している場合もあるが、
正しくは、醸造工程を経ていることから、また酒税法においても
醸造アルコールと表示されなければならない。

以上、新潟清酒達人検定公式テキストブック『新潟清酒ものしりブック』より。

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